パラリンピックにはデフが入らないのはなぜ?

こんにちは!栃木県小山市のエマールグループは人材派遣・製造請負の会社です!

私は総務でお仕事をしているろう者(※一般的に補聴器を使用しても音を判別できない人や重度難聴者を「ろう者」と呼びます)の事務スタッフです(^^)

実はパラリンピックにはデフ=聴覚障がい者の競技がありません。なぜ、ないのでしょうか。

障害者スポーツの祭典と呼ばれるパラリンピックは視覚障害、知的障害、脳性まひ、低身長、車いす、義足など、その種類や程度はさまざま。 ただ、聴覚障害の選手が参加できる枠はないのです。それは、 聴覚障がい者が競う「デフリンピック」と呼ばれる国際大会が、パラリンピックとは別に開催されているためなのです!!(•̀ ω•́ゞ( •̀ ́)

背景の一つに、デフ・アスリート(聴覚障害を持つ選手)による独自の大会が古くから発展していたことがあり、それが、この「デフリンピック」です!

デフリンピックが最初に開かれたのは1924年のパリ大会。ろう者スポーツ委は、デフリンピックの運営自体を、ろう者自身が行う自立的な組織として、ほかの障がい者のスポーツ組織とは一線を画して発展してきたのです。

二つ目はコミュニケーションの壁です。手話通訳の手配が必要だということが、理解されにくかった点。

三つ目の理由として、デフ・アスリートと、そうではない障がいがあるアスリートの間に存在する身体的能力の差が、パラリンピックにうまくはまらなかった、という点。

パラリンピックとデフリンピックでは、メディアの取り上げ方や認知度でも大きな差があるように感じます。新聞では、パラリンピックはスポーツ面で扱われますが、デフリンピックは社会面で扱いも小さいです。そもそも、デフリンピックの存在すら知らない人も多いのが、現実なのです。(•ω•)

もっと聴覚障がい者が競う「デフリンピック」の視野を広げて欲しいと願っています。この記事を読んだ方が、少しでも興味を持っていただけると嬉しいです!

東京デフリンピック大会サイト